キャリア・転職

あなたが中途採用面接で落ちる5つの理由|転職活動でつまずかないための注意点

転職活動で避けては通れないのが、複数回の「面接」。特に初めての転職活動ともなると、学生時代の就活とは全く違うことにとまどってしまいがち。
「書類は通るんだけど、面接で落とされてばかり」と、面接での「負け」が続いている人は、一度どこに原因があるのか分析してみましょう。これから面接を受けようかと思っている人も頭の中でシミュレートしている面接とずれがないか確認してみてください。

決定的な何かがが足りない?あなたの面接

1-1. 新卒の面接をひきずってない?

20代のキャリアが浅い人や、初めて転職活動をする人が陥りがちなのが「新卒のような面接」です。心当たりのある人は以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 第一印象で真面目さを演出!学生時代のリクルートスーツを着ていった
  • 面接官から聞かれたことに、一問一答!余計なことは喋らないように気をつけた
  • 志望動機は事前に準備!マニュアルの例文を丸暗記する勢いで望んだ


なぜ上記のような姿勢が、マイナスポイントとなるのでしょうか。そもそも「新卒」と「中途」の大きな違いは、面接担当者にあります。入社まで部署が決まっていない、一括採用であることが多い新卒採用に対して、中途採用は現場の欠員・増員のための「経験者」「即戦力」の募集がメイン。そのため、人事担当者や上役だけでなく、実際に募集をかけている部署の管理職が面接の場に出てくることが多いもの。よくある「落ちる原因」を分析します。
まず第一印象で真面目さや誠実さを訴えることは大切ですが、社会人1年目4〜6月の転職活動でもない限りリクルートスーツは幼い印象を与えてしまいます。「即戦力」を求める中途採用においては、「その服装で明日出社できるか」が判断ポイントとなります。事前に社名で画像検索をかけるだけでも、職場の雰囲気はつかめます。「他の就活生と比べて浮かないか」ではなく、「これから受ける職場で浮かないか」に気を配った清潔感のある服装で臨みましょう。1次面接で「職場を少しだけでも見学させてもらえないか」といった打診をすると、2次面接の参考にできるだけでなく、積極性のアピールにも繋がります。
また、ざっくりした言い方をしてしまえば、新卒は教育が必要なことを前提で入社させます。そのため、「教えやすさ」=「問いに対してずれた答えをせず、素直に受け答えできるか」を見ます。しかし、すぐ現場に入ってくれる人を求める中途採用では、「職場に興味があるか」「業界について詳しいか」といった点を確認したいため、「積極的」かつ「問いを持っている」ことがアピールポイントとなってきます。言い換えれば、相手の質問をいかに広げるかが重要です。志望動機などよく聞かれる質問も、自己紹介などで面接担当者とコミュニケーションを取りながら、担当者のいる部署が「何を重視しているのか」を聞き出し、それに合わせた理由に発展させて話すことが必要となってきます。

1-2. 自分のことを過信していない?

20代後半で社会人として板についてきた人や、賞歴に書ける内容がある・資格をいくつか持っているなどわかりやすいアピールポイントがある人が陥りがちなのが「過信」です。心当たりのある人は以下のポイントをチェックしてみましょう。
・社内でもらったいろいろな賞の話を自己紹介に盛り込んだ
・面接では「すごいですね」と認めてもらったはずなのに落とされた
普段のコミュニケーションにおいても、また面接でも「自信のある態度」というのは大切です。しかし、「自信」や「アピール」がかえってあだになることも。面接官のリアクションも悪くなかったように見えたのに、お断りの連絡がくると手応えのなかった面接よりもショックが大きいですよね。
では面接官から見た「自信」と「過信」の違いを整理してみましょう。
まず、アピールになりやすそうなイメージのある社内での賞歴ですが、これは面接官からすると、リアクションはできても、その賞の「すごさ」は想像しにくいものです。「営業でMVPをとりました」などとだけアピールされると、何人の社員の中でのMVPなのか、何が評価基準だったのかなどがわからず、むしろ「実力を誇張して見せようとしている人」として映ることもあります。賞をとったことにこだわるのではなく、任された業務の中でどのような工夫をした結果、周囲から認めてもらえたのか「過程」を伝えるようにしましょう。
資格もまた、応募したポジションに本当に必要なスキルなのか事前に調べてアピールするようにしましょう。わかりやすい例をあげれば、海外とのやりとりがないポジションであるにも関わらず、英検準1級を主張しても、そのことによりポジティブな印象は受けづらいです。社会的には価値の高い資格であったとしても、「募集しているポジションではそれは必要ないんだけど、ちゃんと要項読んできてくれたのかな」「それだけのスキルがあるなら、他の会社の方がマッチしそう」といった負のイメージになりかねません。

1-3. 本当にその会社に入りたいの?

「聞いたことない名前の会社や、設立年数が浅い会社を受けるのはなんだか不安」「いわゆる平社員のポジションは論外」という理由で、募集要項を切ってしまっていませんか?
大企業に勤めていた人や、現職で役職などについていた人が、条件ばかり重視した結果、面接の場でありがちなのが以下のような状況です。思い当たる点があるのではないでしょうか?
・マネジメントポジションに飛びついて面接に行ったら、細かい現場業務が多くテンションが下がったのが相手にも伝わってしまった
・業務内容を確認したら、わからないことが多く、正直にそれを伝えたらがっかりされた
どちらも、そもそも「面接に行ったこと」自体がミスマッチだったパターンです。募集要項は輝いて見えても、本当にその会社に行きたいのか精査しないで応募してしまうと、結局面接の場でお互い気まずい思いをすることになります。
ルートにもよりますが、転職の広告やエージェント経由の応募要項は、あくまで「応募数を増やすため」の内容になっています。そのため、多少都合の悪い話や業務の実情はあえて書かれないことが多いです。人事担当者も、現場の細かい業務や雰囲気はわからないため、無難なことしか書かないなんてことも。
そういった募集要項のパッと見に流されないためにも、「どんな会社に入りたいのか」を転職活動をする前に精査しておく必要があります。「なぜ自分は転職したいと思っているのか」を考えるとつい現職への不満ばかりが思いつきますが、今の会社だから実現できたこと、次の会社に移っても必ず続けたい目標などを洗い出しておきましょう。洗い出しの仕方は記事の後半で説明します。

1-4. 年収の希望は妥当?

「最終面接まではいつもたどりつくんだけど」という転職上級者がハマってしまいがちな沼が「年収のすり合わせ」です。生活がかかっているだけに、譲れないラインもありますがあまりにもそこで選考がSTOPするようであれば、自分の適正年収を見直す必要があります。せっかく転職するのであれば年収アップは狙いたいものですが、以下のポイントに当てはまっていないか、ちょっと確認してみましょう。
・現職がブラックだから、福利厚生や仕事の管理体制が整っているところに絞っている
・年収の条件は譲れないから、1次など早い段階の面接で年収の確認をしている
福利厚生の整っているような会社だと、一見手取りは少なく見えても手厚い家賃補助などで生活の負担が少なくなるように設定されている場合があります。表面の数字だけではなく、実現したい生活と照らし合わせることが必要です。
また、これまでにもお伝えしているように、現場の人間が出てくることが多いのが中途面接。相手が人事担当で、給与の相談なども受け慣れているといった人でなければ、がっついている印象を与えるだけでなく、そもそも確かなことがわからないといったことが多いです。思い切った言い方をしてしまえば、雇用契約書を各段階で交渉すれば済む話です。面接が進むかどうかもわからないのに話題に出すことは避けましょう。最近では、企業が運営する会社の口コミサイトもあるので、不安な方は参考にしてみてもいいかもしれません。

2.具体的な改善ポイント

では実際の面接ではどんなことに気をつければいいのでしょうか?
人材業界で働き人事担当者の声を聞いてきた筆者が、中途採用を行っている会社から聞いた本音も交えて、具体的な対策方法を紹介します。

2-1. 頭の中がお花畑になってない?

初めての転職活動、書類が通っていよいよ面接となると、つい余計な想像もしてしまいがち。
「自己流のイメトレ」をしていませんか?「きっとこのエピソードで盛り上がって、ちょっと笑いもとったりして…」などと頭の中でうまく行っている面接を組み立てていく…。一見ポジティブなようにも見えますが、裏を返せば「お花畑状態」です。予想もしていない質問などがくれば途端に崩れてしまいます。
本当に面接前に必要な3STEPをご紹介します。
STEP1 履歴書に書いた内容を棚卸しする
少なくとも書類上からは「採用したい」と思わせたわけですから、まずは面接で食い違ったことをいわないよう志望動機などを読み返します。自分はちょっとしたずれのつもりでも、面接官は手元で履歴書をみながら話をしているため、大きな違和感になってしまうこともあります。おすすめの方法は自分の履歴書・職務経歴書と、応募した会社の募集要項を見ながら、共通項にマーカーを引くことです。マーカーを引いた箇所箇所については、追加でエピソードを用意したり、HPでさらに企業情報を確認したりしておくと話に深みが出ます。
STEP2 「自己PR」をリハーサルをする
面接では必ずといっていいほど取られるのが「自己PR」の時間。自分の強みを、これまでの仕事への取り組み方を交えながら3分程度で話すものです。
PRする内容は、STEP1で洗い出した共通項を中心にしたものにし、「一方的な自慢」になっていないか確認します。ノートに書き出したり、録音してみたりすることもおすすめです。よっぽど慣れている人でなければ事前に3回程口に出してみた方がよいです。転職仲間を見つける、エージェントに相談するなどして、練習相手を作っておくとバージョンアップのスピードが格段に上がります。
STEP3 「逆質問」の候補をあげておく
面接の終わりに締めの挨拶のように投げかけられる「最後に何か聞いておきたいことはありますか?」という質問。質問をするよう促す質問であることから通称「逆質問」とも呼ばれます。新卒採用の際には最終面接などで聞かれることが多いですが、中途採用の場合は面接の段階ごとに聞かれます。人事担当者であれば会社全体の社風など、現場担当者であれば一緒に働くメンバーはどういった人たちかなど、「逆質問」の項目は用意していくと、和やかに面接を終わることができ、相手にいい印象を残すことができます。用意する際には「相手が答えやすい」内容することが重要です。

2-2. 自分のことだけアピールしていない?

「過信」の章でも触れましたが、一方的すぎるアピールはどんなに高い業績であっても時としてマイナスな印象を与えます。中途は「アピール」よりも「コミュニケーション」を重視しながら、「会社に自分がジョインする魅力」を伝えていきましょう。


CASE1 同じ業界・同じ職種を受ける場合

相手の共感を得やすいため、「コミュニケーション」がとりやすく、ライバルに勝ちやすいポイントとなります。一方で相手は業務内容を聞けばレベルが想像できてしまうのも事実。募集しているポジションに対して、自分の経験が足りていないと感じるのであれば、素直にそれを伝えつつ、学ぶ意欲があるという姿勢や、違った視点での提案をアピールしましょう。


CASE2 同じ業界・違う職種を受ける場合
なぜ「職種」を変えようと思ったのか、論理的に根拠を伝えるようにしましょう。現職の仕事の何が生かせて、何に関しては新しく学ぶ必要があるのか、箇条書きで用意しておいてもいいかもしれません。また、アピールに不安がある場合は思い切って相手に「これまでのキャリア遍歴」を質問してしまうのも手です。そこから自分の共通項を探し、会話を広げましょう。


CASE3 全く異なる業界・職種を受ける場合
事前の準備がとても重要になってきます。ここで「勝手な業界イメージ」を展開してしまうと、印象は一気に悪くなります。エージェントが間に入っている場合は、遠慮なく自分の職務経歴のどこが「推し」になるか聞いておきましょう。転職を考えている業界の友人に、就活の「OB・OG訪問」のイメージで聞き込みをするといった方法もあります。人に相談することで自分一人では見えてこなかった共通項が見つかるはずです。CASE2のようにその場でも積極的に質問しましょう。

2-3. 思い込みはありませんか?

転職活動を進めていく上で迷った時に必ず行ってほしいのが、目標の洗い出しです。これは4項目に分けて行います。自分だけが見るものなので、字が汚くても構いません。紙に書き出して見ることで思考の整理につながります。


ZONE1 現状への不満
ここは多くの人が出しやすい部分かと思います。たくさんの項目がでてきたという人はそれらの問題の根っこにあるのは何なのか?「会社全体の体質」「周囲の人間関係」「自分自身のモチベーション」の3軸に分けて考えると分析しやすいです。


ZONE2 現状への改善案
ZONE1で出した項目が、現在の会社で本当に解決できないことなのかを考えてみます。「周囲の人間関係」ばかりに集中しているようであれば、部署異動の申請をすれば解決する問題かもしれません。


ZONE3 将来の目標

不満やその解決策をかきだしたところで、転職したいポジティブな理由を考えます。3年後、どのような自分になっていたいかを想像しながら大きな目標を書き出します。そこから1年後には達成していたいこと、など時間の距離を短くしていき、小さな目標まで落とし込んでいきます。


ZONE4 会社に求める条件
最後に、これまで書き出した内容を元に、主に目標を達成するために、外すことのできない条件を絞っていきます。例えば、年収をあげたいと一言にいっても「趣味の旅行にもっといけるようになりたい」のであれば、実は有給の取りやすさの方が外せない条件となってくるかもしれません。自分の幸福度が高いのは何が満たされている時なのか、価値観を見つめ直すことで、本当に残すべき条件が見えてきます。

2-4. 相手のことを考えてる?

面接官の中でも特に現場担当者は、メインとなる業務の時間を割いて面接の場を設けています。「この時期は忙しいんですか?」などと声をかけてねぎらうなど、小さな気遣い一つでも相手からの印象をよくします。実際に採用が決まれば将来同じ職場で働くわけですから、良好な関係を作っておくに越したことはありません。
また「相手がなぜその質問をしているのか」裏にある意図を面接の場で捉えることも大切です。自分だったらその質問することで、どんな情報がほしいのか、先回りして考えましょう。

2-5. まとめ

面接への恐怖心は和らぎましたか?一度コツがつかめると、面接はむしろ多くの人に会える楽しい機会ともなる場です。また、面接に向けて綿密な準備をすることで自分の今までを整理することもできます。自分の理想通りのライフプランを実現するためにも、「行ってみてよかった」と思える面接を目指しましょう。